Outer Wilds
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発売当初(あるいはそれ以前にコンセプトで賞をとっていた頃?)良ゲーとしてそこそこ話題になっていた記憶はあったのだが、自分の観測範囲では気づいたらあまり話題に上がらなくなっていた。Steamでセールだったので1年越しに買った。
メインエンディングと、いくつか特殊エンディング見た。放置も含め30時間弱と意外にやってた
2021/9/29にDLC: Echoes of the Eyeもリリース。こちらはネタバレ縛ってクリア
注意:DLCパートを始める前に無印パートを全クリし、同じセーブデータでDLCパートをやろう。DLCパートを全クリしてから再度無印パートのendingを見に行くと、DLCパートの内容もおまけで反映されるようになる
感想
良作だが、ネタバレ無しでクリアしようと思ったら相当根気のいる硬派な謎解きアドベンチャーゲーム
精巧に作られたミニチュア太陽系で、地味にリアルな操縦を要求するミニチュア宇宙船で縦横無尽に飛び回り、主人公が置かれた状況の謎を解明するという流れ
ゲームにおける「死に戻り」もSF的モチーフとして取り込んでおり、繰り返し死に戻りつつも記憶だけは引き継いで手がかりを蓄積して謎を解く
よって他の死に戻りループものADVとプレイ感の共通はそこそこある
+メトロイドヴァニアかと思いきや、チュートリアルを完遂した時点でクリアに必要なすべての道具が与えられるようになっており、そこから求められるのは純粋な情報収集と謎解き、観察力、ひらめきといった要素
アチーブにも、最初の1サイクルでスピードクリア、というものがあるくらい
現代宇宙物理学モチーフをうまくSFゲーム世界観に昇華させており、クリアに必要な情報をすべて揃え終わるとストーリーの主要な流れも概ねきれいに開示されるよう組み立てられているため、隙がない
いくつか背景事情が全ては開示されない要素もあるものの、所与の舞台装置とみなしていい程度
音楽・SEの雰囲気も良い
惜しむらくは冒頭で書いたとおり、ネタバレ無しだと単純にかなり難しいためクリアまでこぎつけるのがきつい。理由は2点の組み合わせで、
打開するために注意深い観察やひらめきが要求される関門がある。とはいえADVなのでこれ自体はなくてはならない。問題はもう1点で、
宇宙船、及びジェットパック付き宇宙服での3次元運動と、天然及び人工物による重力源の作用との組み合わせが今までにないアクション性で、ある程度慣れてもずっと難しいこと
単に謎が解けずに詰まるという側面と、「進むために宇宙空間でちょっとトリッキーなアクションをこなさなければならない」という側面が組み合わさるので、平面的なパズルゲームとは違った異種の難しさが発揮される
個人的には時間かけたくなかったので中盤以降攻略見ながら進めて、それでもかなり面白かったので、自力クリアしたら感動ヤバそう
高所恐怖症とかの人は怖くてプレイできなそう。VR版?VR Mod?もあるらしい
以下ネタバレ解説
↓
全体
何周かすると気づくと思うが、時間経過によって状況の変わる惑星が複数あるので、急いでみたり、あるいはサイクル後半まで待ってみたりしてみると進めることがある
Feldsparだけ会えない
「闇のイバラ」内部はネットワーク構造になった特殊空間なので、闇雲に探しても無理。シグナルスコープでハーモニカを追うか、「木の炉辺」側のイバラの種から偵察機を放り込んでおいて道標にする
イバラ内部は、キャラが入れないが偵察機だけ放り込める「種」と、宇宙船で入り込める「入口」とがある。↑の道標のある「入口」を伝って空間を渡り歩いていけば最終的にはたどり着く
途中の空間内にはアンコウがいる。アンコウは視界内で音を立てると気づくので、視界外で道標に進路を定め、初速だけ加え、その後息を殺して慣性航行する(スラストを一切使わず惰性で移動する)
「脱出ポッド3」およびそこから派生する「船」もやり方は同じ。「船」はアンコウの巣空間(アンコウが3匹と赤い卵の塊がある)を通り抜けた奥の空間
「量子知識の塔」の内部に入れない
サイクル終盤まで待つと地殻崩壊で塔全体がブラックホールに落ちる。ホワイトホール側なら無重力環境なので、重力壁が崩れているのも関係ない。追いかけていってそちらで入る
「ブラックホール反応炉」に入れない
空中都市のフロア間通路は崩れてしまっている。時間経過でも行けるようにはならない
まず空中都市のスイッチで反応炉を引き上げておく。その後「灰の双子星」に向かい、サイクル中盤で露出した「脆い空洞」行きテレポーター(落下する地殻のような形の塔)から飛ぶ。「脆い空洞」側の受信装置は反応炉の階層にあるので、重力床を辿って歩いて入れる
「南部観測所」に入れない
正面入口は外から入れないので、地殻内部から接近し、重力水晶をたどって侵入する必要がある。重力水晶の開始地点に行くには、
「量子知識の塔」から、「南部観測所」方面のエレベーターを起動させる。このエレベーターは観測所まできれいに繋がっていないので、なんとなく道標(照明)のある方向に向かってジェットパックを併用して岩場を飛んで移動していく必要あり。重力水晶の道に入ってすぐ、幽霊物質が横たわっているが、ここは思い切って走り抜ける(ジャンプして抜けようとすると水晶の範囲外になってブラックホールに落ちることが多い)
「重力砲」方面からも似たような感じで行ける
慣れたら、序盤、周辺領域の地殻崩壊で穴が空くのを待って、宇宙船で侵入し、頑張って操縦して直行することもできる
「侵入者」の内部
太陽面の氷は太陽接近で溶け、内部に入れる。偵察機を「写真モード」にすると射出せずに写真だけ撮れるので、自分視点で連続的に幽霊物質を確認できる。これを連射しながら安全な経路で氷の通路を滑り降りていけばOK
「量子の月」に着陸できない
「量子イメージングの法則」に気づいた・試練で習得できているなら、それを応用するだけ
要は、偵察機を繰り出して月の写真を撮り、それを表示したままにしておく。すると意識下で観測された状態をキープできるので、雲をくぐり抜けて着陸できるようになる(この準備をしないと雲をくぐり抜けた瞬間に月が消えてしまう)。一度着陸してしまえば「量子の月」自体と量子もつれ状態(一体となって移動する状態)になるので、探検し続けられる
「灰の双子星プロジェクト」の行き方
「灰の双子星」の双子テレポーター(2つのテレポーターが橋を挟んで並んでいる塔の、Nomaiの死体がある方)から行ける
このテレポーターはサイクル中盤で砂が抜けて入れるようになるが、天井が壊れているためただテレポーターの上に突っ立って待っていると吸い上げられてしまう。部屋の奥にくぼみがあってそこなら吸い上げをかわせるので(もしくは戸口の近くで)、そこで待ち構えておき、「燃え盛る双子星」が真上に来たところで飛び出してテレポート
「太陽ステーション」の行き方
「灰の双子星」のテレポーターのうち、最も早く砂から現れる、上から見ると歯車のような塔から行ける
テレポーターのある階層に入るにはサボテンで埋め尽くされた通路を通らなければならないが、サボテンが砂に埋まっているうちに走り抜けられるので、サイクル開始後急いで向かって、道が開いたらすぐ入る
ちなみにステーション内コンソールのメッセージに書いてあるとおり、サイクル中盤には赤色巨星に飲まれるので、そういう意味でも序盤しか入れない
頑張って宇宙船を操縦して太陽周回軌道のステーションに直接着陸できればアチーブ
「第6の場所」がよくわからない
「量子の月」に着陸して、ぐるぐるしていればそのうち祭壇の塔が見つかる。内部に入ると照明をつけることができ、「量子もつれの法則を思い出せ」メッセージがある。要は「量子の月」ともつれた状態ですべての照明を消して完全な暗闇になれば「量子の月」は意識下観測から外れるのでランダムな惑星の周回軌道にワープし、地表の状態が惑星に合わせて変化する。壁の表示器で分かる通り、右端が「第6の場所」周回軌道にあたる
ただし、「第6の場所の法則」のとおり、まずは祭壇の塔を北極に移す必要がある。塔が北極以外の地点にある状態で「第6の場所」に量子もつれ移動した場合、塔の出口が塞がれている
北極が障害物に阻まれていないのは「木の炉辺」バージョンだけだが、南極付近から一発で移すことはできない。「闇のイバラ」バージョンであれば北極圏付近までは歩いて移動できるので、まず「闇のイバラ」周回軌道に量子もつれ移動し、北極圏付近で視界を振って塔を近くに出現させ、再度量子もつれ移動を行って「木の炉辺」周回軌道に移動。再度塔を出て北極点に移動し、視界を振って塔を北極点に出現させてからまた乗り込む。三度量子もつれ移動を行い、今度こそ「第6の場所」で外に出ると渓谷を歩いて南極点まで探検できる
DLCゾーン: 流れ者
大ヒント:DLCゾーンでは暗闇の中の移動が重要なファクターとなる。ゲーム内設定でガンマ値を最大まで上げて単純にゲーム画面を明るくし、僅かな情報を読み取りやすくすることでストレスを軽減できる
DLCゾーンに到達成功したら、その後の謎解きに関しては無印パートとの関わりはないので、純粋にDLCパートだけ取り組めばOK
ただ、冒頭に書いたとおり全踏破してから通常のEndingを見に行くとおまけ、となっているので、セーブデータは同じものを使うべき